子どもの心身の調子が悪いとき、親はとても大きなストレスを感じます。
自分自身のことなら、
「これはまずいな」
「こうしてみよう」
と、自分で考えて行動することができます。
でも、子どものこととなると、そうはいきません。
代わってあげることもできない。
本人が動き出すのを待つしかないこともある。
だからこそ、心配になります。
どうしたらいいのか考え続けてしまい、親自身が疲れ切ってしまうこともあります。
子どもの心身の不調が気になるときは、子どものことだけではなく、親自身の心身もケアしておくことが大切です。
子どもの心配で、親の身体も緊張する
子どものことが心配になると、頭の中はそのことでいっぱいになりがちです。
「大丈夫かな」
「どうしたらいいかな」
「何かしてあげられることはないかな」
と考え続けていると、身体にも力が入りやすくなります。
肩や背中がこわばる。
呼吸が浅くなる。
姿勢が丸くなる。
身体を動かすことが少なくなる。
こうした状態が続けば、親自身も心身ともに疲れてしまいます。
だからこそ、子どもの問題を何とかしようとするだけではなく、
「自分の身体を整える時間」を意識的につくってほしいと思います。
親が自分を整えることも、子どもを支えること
これは私自身の経験から感じていることです。
子どもは、親が思っている以上に親の様子をよく見ています。
親が心配していること、不安になっていることを、言葉にしなくても感じ取ることがあります。
もちろん、親が心配しないようにすることはできません。
心配するのは当然です。
でも、親自身が心配でいっぱいになってしまうと、それが子どもにとって負担になることもあります。
反対に、親が心配しながらも、どこかで「大丈夫」と構えていられる。
その落ち着きが、子どもにとって安心できる環境になることがあります。
なので「子どものために何かしてあげる」だけではなく
「親自身が倒れないように、自分の心身を整える」
ことも、とても大切だと考えています。
心身を整えるために、身体を動かす
気持ちが落ち込んでいるときや、心配事で頭がいっぱいになっているときは、身体を動かすことさえ億劫になります。
そんなときにおすすめしたいのが、寝た状態からできるボディワークです。
今回ご紹介するのは「ヒップリフト」。
仰向けに寝て、膝を立て、呼吸と動きを合わせながらお尻を持ち上げていく動きです。
ヨガでは「橋のポーズ」と呼ばれる動きに近いものです。
ヒップリフトで身体全体を使う
ヒップリフトは、お尻だけを動かす運動ではありません。
身体を支えるために、背中、骨盤周り、腹部、脚なども使います。
ボディポテンシャルでは、こうした身体のつながりを意識しながら、無理のない範囲で身体全体を使っていきます。
心配事が続いているときは、姿勢も崩れやすくなります。
特に背中が丸くなり、身体全体が縮こまったような姿勢になりやすいものです。
ヒップリフトでは、身体を支える力を使いながら、背中や骨盤周りを動かしていきます。
「身体を使った」という感覚を取り戻すことも、気分を切り替えるきっかけになります。
呼吸と動きを合わせる
このボディワークでは、呼吸と動きを合わせることも大切にします。
呼吸を意識しながら身体を動かすことで、頭の中の心配事から少し離れて、自分の身体に意識を向ける時間をつくることができます。
「子どものことを考えないようにする」のではありません。
心配な気持ちは、そのままでいい。
そのうえで、いったん自分の身体に意識を戻してみる。
それだけでも、心身の切り替えにつながることがあります。
骨盤底筋群にも意識を向ける
ヒップリフトは、骨盤周りを使う動きでもあります。
呼吸と身体の動きを合わせながら行うことで、骨盤底筋群を意識するきっかけにもなります。
骨盤底筋群は、骨盤の底にある筋肉の集まりで、排尿や排便などにも関わっています。
尿もれは高齢者だけの問題ではなく、若い女性でも起こることがあります。
ただし、ヒップリフトだけで尿もれを「治す」と考えるのではなく、骨盤底筋群を含めた身体の使い方を意識する運動のひとつとして考えることが大切です。
運動する気力がないときこそ、寝たままで
子どものことで頭がいっぱいのとき、「運動しなきゃ」と思っても、なかなか動けないことがあります。
だからこそ、寝たまま始められるボディワークから。
数分でも構いません。
仰向けになって、呼吸を感じる。
身体が動く感覚を感じる。
背中や骨盤周りを動かす。
それだけでも、自分自身の身体に意識を戻す時間になります。
お母さん自身の心身も守ってほしい
子どものことが心配になると、「私がしっかりしなきゃ」と思ってしまいます。
でも、お母さんだって疲れます。
不安になることもあります。
休みたくなることもあります。
親自身が心身の調子を崩してしまえば、子どもを支えることも難しくなります。
だからこそ、「自分のことは後回し」にしないでください。
子どもの問題がすぐに解決しなくても、
「今日は少し身体が楽になった」
それだけでも十分です。
動画を見ながら、一緒にやってみませんか?
今回ご紹介したヒップリフトは、寝転がった状態から始められるボディワークです。
子どものことが心配で頭がいっぱいになっているとき。
身体がこわばっていると感じるとき。
何もしたくないけれど、少しだけ身体を動かしたいとき。
そんなときに、まずは数分。
動画を見ながら、一緒にやってみてください。
▼【YouTube】寝たままできるヒップリフトはこちら
子どもの心配をなくすことはできなくても、自分自身の身体を整えることはできます。
子どもを支えるためにも、まずは親自身が倒れないこと。
そのためのセルフケアとして、ボディワークを取り入れてみませんか?
まとめ
子どもの心身の不調が気になるとき、親は大きなストレスを抱えやすくなります。
心配すること自体は自然なことです。
無理に心配しないようにする必要もありません。
大切なのは、心配しながらも、親自身が自分の心身を整える時間を持つこと。
その方法のひとつが、身体を動かすボディワークです。
ヒップリフトのような寝たままできる運動なら、気力がないときにも始めやすいでしょう。
子どものために頑張り続けるだけではなく、お母さん自身の身体にも目を向けてあげてください。
親が自分を整えることも、子どもを支える大切な力になります。
MBCスクール
主宰 武内美紀
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