「自分では、まっすぐ立っているつもりでした」
個人セッションで姿勢を確認したとき、お客様から出た言葉です。
この方のお悩みは、肩こり、首こり、そしてぽっこりお腹。
食べる量にも気をつけているけれど、思ったほど変化を感じられないとのことでした。
普段はリモートワークで、座っている時間も長い生活です。
そこで、まず壁に沿って立ってもらいました。
後頭部が壁につかない
背中を壁につけて立つと、後頭部が壁につきません。
頭が前に出ているのですが、ご本人にはその自覚がありませんでした。
「こんなに前に出ていると思っていなかった」
そこで、無理のない範囲で、後頭部の中央部分を壁に近づけてもらいました。
すると
「お腹に力が入りますね」と、お客様。
お腹を触ってもらうと、「いい緊張感があります」
とのこと。
私から見ても、お腹まわりが先ほどよりすっきりしています。
さらに
「背中のワキに近いところが緩んで、背中が楽になった気がする」
「首筋の緊張感も減った気がする」
と、身体の変化を感じられました。
その場で、肩や首も楽になったそうです。
頭の位置だけで、こんなに変わる?
もちろん、肩こりや首こり、ぽっこりお腹の原因が、頭の位置だけということではありません。
身体の状態には、いろいろな要素が関係します。
ただ今回のことで、「姿勢も、その一つなんだ」ということを、ご本人が身体で実感できました。
だからこそ、普段の生活でも少し意識してみようと思える。
誰かに「姿勢を気をつけてください」と言われるだけとは、ちょっと違います。
自分で違いを感じた経験があるからです。
自分では気づけないことを、客観的に見る
今回、私が壁に立ってもらったのは、頭が前に出ていることに、まず気づいてほしかったからです。
毎日その姿勢で過ごしていると、それが自分にとっての「普通」になってしまいます。
だから、自分では気づけないこともあります。
今回のように、実際に身体を動かして確認してみると
「私はこんな姿勢だったんだ」と初めて分かることがあります。
身体を整えるときには、何かを頑張って変える前に、今の自分の身体がどうなっているのかを知ることも大切なのだと思います。
楽に動ける身体をつくる
姿勢を整えていくとき、無理に胸を張ったり、背筋を伸ばしたりするのではなく、身体の緊張を緩めながら、自分の身体の状態を感じていくことも、とても大切だと考えています。
身体が緩んでくると、身体だけでなく、気持ちまで少し穏やかになる。
そんな変化を感じられる方もいます。
がむしゃらに頑張ることも、もちろん悪いことではありません。
でも私は、頑張って動かすよりも、自然に、より楽に動ける身体をつくっていく。
そんなお手伝いができたら嬉しいな、と思いながら、ボディワークのレッスンをしています。
MBCスクール
主宰 武内美紀
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