2026年9月になっても、まだまだ暑い福岡。
そんな中、福岡県ではインフルエンザの流行状況が公表されています。
2026年8月17日~23日の1週間では、県内の定点医療機関から報告されたインフルエンザ患者数が、定点当たり0.66人。福岡地区では0.97人となっています。
「インフルエンザは冬のもの」
そんなイメージがありますが、少なくとも「冬になってから考えればいい」というわけではなさそうです。
そこで今回は、インフルエンザの「予防」について、体を動かすという視点から考えてみます。
ただし、ここで一つ、ぜひ区別しておきたいことがあります。
「予防」と「早期対策」は、同じではありません。
今回ご紹介する体操も、この違いを知ったうえで取り入れていただきたいと思います。
インフルエンザ予防=運動、ではありません
まず、今回ご紹介する体操は、インフルエンザウイルスを直接防ぐためのものではありません。
インフルエンザの予防には、ワクチン接種、手洗い、換気、咳やくしゃみの際の配慮など、感染を防ぐためのさまざまな方法があります。
そのうえで、日頃から十分な睡眠や食事、休養をとり、適度に身体を動かす。
こうした生活習慣によって、普段のコンディションを整えておくことも健康管理の一つです。
「この体操をすればインフルエンザを予防できる」という話ではありません。
「元気なときから、身体を動かす習慣を持っておく」
そのための方法として、今回の体操をご紹介します。
予防は「元気なとき」にする
ここが、今回の記事で一番お伝えしたいところです。
予防として身体を動かすのであれば、基本は元気なときです。
体調が良く、普段通りに生活できているときに、無理のない範囲で身体を動かす。
肩や背中を動かす。
立ち上がってスクワットをする。
少し歩く。
座りっぱなしになったら、一度立って身体を動かす。
こうした小さな身体活動を、日常生活に取り入れていきます。
激しい運動をしなければならないわけではありません。
「少し身体を動かすと気持ちいい」
そのくらいから始めても十分です。
では、「ちょっと変だな」と感じたら?
問題はここです。
例えば、
・なんとなく喉がおかしい
・いつもより身体が重い
・寒気がする
・普段とは違う疲れ方をしている
・風邪をひきそうな感じがする
こんなとき。
「インフルエンザにならないように、身体を動かしておこう」と考えて、予防のための体操をする必要はありません。
ここからは「予防」ではなく、自分の体調に合わせた対応を考える段階です。
まずは身体を休める。
睡眠を確保する。
水分をとる。
無理をしない。
症状が続いたり、強くなったりする場合には、必要に応じて医療機関へ相談する。
「何かしなくては」と焦るよりも、まず身体の変化を見ていくことが大切です。
「予防」と「早期対策」を混同しない
健康情報を見ていると
「○○をすると風邪を予防できる」
「風邪のひき始めには○○をする」
という情報が、一緒になって紹介されていることがあります。
でも、この二つは分けて考えたほうがよいと思います。
予防は、元気なときから行うもの。
そして
体調に変化が出てきたら、その状態に合わせて早めに対応するもの。
身体を動かすことが健康づくりになるからといって、体調を崩し始めたときまで「運動しなくては」と考える必要はありません。
むしろ
元気なときは動く。
違和感があるときは休む。
この切り替えを大切にしたいのです。
元気なときにおすすめしたい「やさしい運動」
では、元気なときには、どんな運動をすればよいのでしょうか。
私がおすすめしたいのは、無理なく身体を動かせる「やさしい運動」です。
運動というと
「汗をかくくらい頑張らないと」
「筋肉痛になるくらいやらないと」
と思う方もいるかもしれません。
でも、健康づくりのために毎回自分を追い込む必要はありません。
特に普段あまり運動をしていない方は
「ちょっと身体が温まった」
「身体を動かしたらスッキリした」
「これなら続けられそう」
というくらいでもいいのです。
大切なのは、一度頑張ることより、日常の中で身体を動かす機会をなくさないことです。
スクワットと肩・背中を動かしてリフレッシュ
今回ご紹介するのはこちらの体操です。
「リフレッシュ体操 スクワット&肩背中ほぐしリンパ促進」
スクワットで下半身を動かしながら、肩や背中も動かしていきます。
長時間座っていたときや、同じ姿勢が続いたときのリフレッシュにも取り入れやすい内容です。
ここでも、回数や運動量を増やすことが目的ではありません。
その日の自分の身体に合わせて、無理なく動かすこと。
それを大切にしてください。
元気な日に、気持ちよく身体を動かす習慣の一つとして取り入れてみてください。
体調に合わせて「やる・やらない」を決める
健康づくりというと、「毎日続けなくてはいけない」と思ってしまうことがあります。
でも。
身体の状態は毎日同じではありません。
昨日は元気だったけれど、今日は疲れている。
朝は大丈夫だったけれど、午後から身体が重くなってきた。
そんなこともあります。
だからこそ「今日はやらない」という選択も、健康管理の一つです。
元気な日は身体を動かす。
疲れている日は軽くする。
いつもと違う違和感がある日は休む。
身体の状態を見ながら、その日の行動を変えていく。
これは、ボディワークで大切にしている「自分の身体を観察する」ということにもつながります。
インフルエンザの季節を待ってからではなく、今の習慣を見直す
まだ暑い9月。
「インフルエンザ予防」という言葉には、少し季節外れのような印象を持つかもしれません。
でも、実際には福岡県でもこの時期にインフルエンザの発生が確認されています。
だからこそ、「冬になったら気をつけよう」ではなく、普段の生活を一度見直してみる。
睡眠は足りているか。
食事はとれているか。
休む時間はあるか。
身体を動かす時間はあるか。
そして、自分の身体の小さな変化に気づけているか。
インフルエンザの予防をきっかけに、こうした日常の習慣を見直してみるのもよいのではないでしょうか。
予防は「元気な自分」のために
インフルエンザを予防するために、特別な体操をする必要はありません。
元気なときに、無理のない範囲で身体を動かす。
そして、体調に違和感が出てきたら、予防のための運動はいったんお休みする。
予防と早期対策を混同しないこと。
これを覚えておくだけでも、自分の体調に合わせた判断がしやすくなります。
「元気だから動く」
「ちょっとおかしいから休む」
健康づくりは、そんなシンプルなところから始めてもよいのだと思います。
▶ ボディワーク
MBCスクール
主宰 武内美紀
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