膝の痛みがあると、
「筋力が落ちているからでは?」
「太ももの筋肉を鍛えたほうがいいのでは?」
と考える方は多いと思います。
実際に、膝を支えるために筋力を保つことは大切です。
ただし、膝の痛みがあるからといって、すぐに筋トレを始めればいいとは限りません。
身体の状態を確認しないまま運動を続けることで、痛みや違和感が強くなる場合もあります。
大切なのは、まず【今、自分の身体をどのように使っているのか】を知ることです。
膝だけを見るのではなく、足元から身体全体の使い方を確認してみる。
それが、膝にかかる負担を見直すヒントになることがあります。
膝が痛いとき、まず確認したい身体の使い方
膝は、単独で動いているわけではありません。
足首、膝、股関節、骨盤、背骨など、身体のさまざまな部分とつながっています。
たとえば、
・足のどこに体重がかかっているか
・左右どちらかに体重をかける癖があるか
・立っているときに片方の足に寄りかかっていないか
・歩くときに身体が傾いていないか
・股関節や足首が十分に動いているか
こうした身体の使い方によって、膝にかかる負担が変わることがあります。
だからこそ、「膝が痛いから膝を鍛える」だけではなく【なぜ膝に負担がかかっているのか】という視点で身体を見ることも大切です。
右膝の痛みと立ち方の関係を確認したケース
以前、ボディワーク「ボディポテンシャル」のレッスンに参加された60代の女性から、こんなご相談がありました。
「ここ2~3日、右膝が痛いんです。しかも右腰まで痛くて……」
そこで、立位・座位・仰臥位、そしてミニスクワットなどを通して、身体の状態を確認しました。
すると、
・右肩甲骨まわり
・右足首
・背骨
など、いくつかの場所に左右差や身体の使い方の偏りが見られました。
その中でも特に気になったのが、【立ったときの足への体重のかかり方】でした。
右足を見ると、かかとの外側に体重がかかりやすい状態になっていました。
そこで、
「右かかとの内側にも体重がのるように立ってみましょう」
とお伝えしました。
すると、
「え?膝の痛みが消えた!」
と、ご本人も驚かれていました。
もちろん、これだけで「膝の痛みの原因は立ち方だった」と断定することはできません。
膝の痛みには、さまざまな原因が考えられます。
ただ、この方の場合は、足元への体重のかかり方を少し変えることで、その場で膝の感じ方に変化がありました。
このように、身体の使い方を変えることで、身体の感じ方が変わることがあります。
膝の痛みは「膝だけの問題」とは限らない
膝が痛いと、どうしても膝そのものに意識が向きます。
しかし、身体はすべてつながっています。
足元のバランスが変われば、膝への力のかかり方も変わります。
股関節の動き方が変われば、膝の動きにも影響することがあります。
また、骨盤や背骨の位置、身体全体のバランスによっても、左右の足への体重のかかり方は変化します。
そのため、膝に痛みや違和感があるときには、
【痛い場所だけを見る】のではなく、
【身体全体の使い方を見る】という視点も必要です。
「筋トレをすれば改善する」とは限らない
一般的に、
「膝が痛い」
↓
「太ももの筋肉が弱っている」
↓
「筋トレをする」
と考えられることがあります。
もちろん、筋力を保つことは大切です。
しかし、今の身体の使い方に偏りがある状態で、同じ動きを繰り返した場合はどうでしょうか。
たとえば、片方の足にばかり体重をかけている。
膝が内側や外側に入りやすい。
股関節や足首を十分に使わずに動いている。
このような状態のまま運動を続ければ、負担が偏る可能性もあります。
だからこそ私は、【鍛える前に、まず身体を観察する】ことを大切にしています。
「何を鍛えるか」だけではなく、
「今、身体をどう使っているのか」を確認する。
それによって、その人に必要な動き方や、取り組む順番が見えてくることがあります。
自分では気づきにくい身体の使い方
身体の使い方の癖は、自分では意外と気づきにくいものです。
いつも同じ足に体重をかけて立っている。
椅子に座るときに、いつも同じ方向へ傾いている。
歩くときに片方の足を強く踏み込んでいる。
このような動きは、長年続けている本人にとっては「普通」の動きです。
だから、「自分では何がおかしいのか分からない」ということが起こります。
身体の状態を確認してもらうことで、初めて
「私はこんなふうに立っていたんですね」
「右側に体重をかけていたんですね」
と気づくことも少なくありません。
膝の痛みを改善するために、まず自分の身体を知る
膝の痛みや違和感がなかなか軽減しない。
運動を頑張っているのに、思うような変化がない。
そんなときは、筋力だけの問題ではなく、【身体の使い方】を見直してみることもひとつの方法です。
ボディポテンシャルでは
・立つ
・座る
・歩く
・身体を動かす
といった日常的な動きを通して、自分の身体の状態を観察していきます。
大切なのは、無理に動かすことではありません。
まずは、「今、自分の身体はどうなっているのか」を知ることです。
そのうえで、自分の身体に合った動き方を探していきます。
膝の痛みや身体の使い方が気になる方へ
「膝が痛いけれど、何をしたらいいのか分からない」
「運動しているのに、なかなか変わらない」
「自分の身体の使い方を一度確認してほしい」
そんな方には、ボディポテンシャルの個人セッションがあります。
個人セッションでは、その方の身体の状態や動き方を確認しながら、
【今の身体にどのような負担がかかりやすいのか】
【どのように身体を使っているのか】
を一緒に見ていきます。
「痛いところを何とかする」だけではなく、
【なぜ、そこに負担がかかっているのか】
という視点から、身体全体を見ることを大切にしています。
まずは、自分の身体の状態を知ること。
そして、身体の使い方を見直すこと。
そこから始めてみませんか?
※膝の強い痛みや腫れ、熱感がある場合や、ケガ・病気が疑われる場合は、自己判断で運動を続けず、医療機関にご相談ください。
MBCスクール
主宰 武内美紀
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