映画『国宝』の「骨で覚える」に思わず頷いた話
映画「国宝」をようやく見始めました。
2025年に公開されて、邦画では記録的なヒットになった作品ですよね。
ずっと気になっていたのですが、3時間近くあるのでなかなか見るタイミングがなくて(笑)。
今回、Amazonプライムで見放題になったので、ようやくコマ切れで視聴中です。
そんな中、骨格を意識して動くボディポテンシャル愛好者としては、思わず身を乗り出したセリフがありました。
再生して23分過ぎくらい。
お稽古中に、師匠役の渡辺謙さんが若者たちにこう言うのです。
- 「骨で覚える」
- 「一番ええ時の形を骨に覚えさすんや」
- 「この骨や、貝殻骨」
もう、画面の前で、「そうそう!それやねん!」と、ひとり頷いていました(笑)。
舞台の上には鏡がない
歌舞伎をはじめとする舞台の世界では、美しく見えることがとても大切です。
いわゆる「型」と呼ばれるものもあります。
でも、舞台の上には鏡がありません。
自分の姿を見ながら動きを整えることはできないんですよね。
だからこそ、自分の身体の中に「この位置」「この感覚」という基準を作っていく必要があります。
その基準のひとつが、「骨」なのだと思います。
なぜ骨を意識すると分かりやすいのか
筋肉は600以上あります。
一方で、骨は206個。
もちろん骨もたくさんありますが、筋肉に比べるとずっとシンプルに捉えられます。
骨の位置や向きを意識すると、自分の身体が今どこにあるのか、どんな形になっているのかを感じ取りやすい。
私はそんなふうに感じています。
日本舞踊を習っていた頃を思い出した
私は3歳から16歳まで日本舞踊を習っていました。
当時は、「骨で動きを覚える」という考え方はありませんでした。
でも、腕を上げる角度や向きは、感覚で掴むようによく言われていました。
そして、できなかったらお扇子でピシャッと叩かれたりもしていました(笑)。
今ではなかなかない指導ですね。
もう日舞から離れてずいぶん経ちますが、もしあの頃に「骨で動きを捉える」という視点を知っていたら、もっと違う動きができていたかもしれない。
映画を見ながら、そんなことを考えていました。
身体は見て覚えるだけではない
私たちは、つい鏡を見て姿勢を直そうとします。
もちろんそれも大切です。
でも、本当に身体を使えるようになるためには、「自分の身体の中で感じる力」も必要なのだと思います。
今回の映画の中の「骨で覚える」という言葉は、まさにそれを表しているように感じました。
私がボディワークで大切にしているのも、「筋肉を頑張らせること」だけではなく、「骨をどう感じるか」「身体をどう観察するか」ということです。
映画を見ながら、昔の経験と今の学びが、ひとつにつながったような気がした夜でした。
身体って、本当に面白いですね。
私が大切にしている「身体を観察する視点」については、ブログや講座でも少しずつお伝えしています。
便利な方法を覚えるだけではなく、自分の身体を理解し、整える力を育てていく。
そんな学びに興味のある方へ、これからも発信していけたらと思っています。
MBCスクール
主宰 武内美紀
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