「ストレートネックですね。」
病院や整骨院などで、このように言われた経験のある方も多いのではないでしょうか。
ストレートネックというと、「首の骨の問題」と思われがちです。
そのため、
「首のストレッチをしましょう。」
「肩をほぐしましょう。」
というセルフケアも数多く紹介されています。
もちろん、それで症状が和らぐ方もいらっしゃいます。
しかし私は、ボディポテンシャルトレーニングの指導を通して、少し違う視点で身体を見ています。
「ストレートネックは首だけの問題ではなく、身体全体の使い方の結果として現れていることが多い。」
そう考えています。
なぜ首だけを整えても、肩こりは繰り返してしまうのでしょうか?
身体は、それぞれの部位が独立して動いているわけではありません。
首は、
- 胸椎(背中)
- 肩甲骨
- 腕股関節
- 体幹
とも連動しています。
例えば、長時間のデスクワークで腕の使い方や姿勢に偏りが生まれると、その負担が首へ集中することがあります。
その状態で首だけを一時的にほぐしても、身体全体の使い方が変わらなければ、再び首に負担が集まってしまうことも少なくありません。
だから私は、首だけではなく、身体全体の動きを見ながら改善していくことを大切にしています。
実際の個人セッションでは、どのような変化が起きたのでしょうか?
先日、個人セッションに来られた60代の女性のお客様です。
20代からフルタイムでデスクワークを続けられ、長年肩こりに悩まれていました。
以前は足のだるさも強く、夜は足を伸ばして眠れないほどだったそうです。
ボディポテンシャルトレーニングを続けられたことで足のだるさは改善しましたが、肩こりは今も課題として残っています。
姿勢を確認すると、壁に立った際、後頭部が自然と壁につきません。
これはストレートネックの方によく見られること。
もちろん私は医師ではありませんので、ストレートネックと診断することはできませんが。
身体の使い方を見ると、「首だけを施術しても根本的な改善にはつながりにくい状態」だと感じました。
そこで今回は
- 顎の動き
- 顎関節
- 首まわり
- 腕の使い方
これらを連動させながら動きを改善していきました。
すると、お客様から、
「背中まで軽くなりました。」
さらに、
「股関節まで動きやすいです。」
という感想が返ってきました。
首へのアプローチが、背中や股関節にも変化をもたらす。
身体が一つにつながっていることを、改めて感じた瞬間でした。
なぜ「自分では不調に気づいていない」ことが多いのでしょうか?
今回、もう一つ印象的だったことがあります。
セッション前、お客様は
「今日は特に不調はありません。」とおっしゃっていました。
ところが身体が緩み始めると、
「ここも固かったんですね。」
「こちらも動かしにくかったんですね。」
と、ご自身で身体の変化に気づき始められたのです。
これは決して珍しいことではありません。
むしろ、多くの方に見られる変化です。
身体は突然痛みを出すわけではありません。
「少し疲れています。」
「少し力が入り過ぎています。」
そんな小さなサインを送り続けています。
ですが、忙しい毎日の中では、そのサインに気づけなくなってしまうことがあります。
その結果、肩こりや腰痛、膝痛など、症状として現れてしまうのです。
「無自覚を自覚に変える」とは、どういうことなのでしょうか?
私は、ボディポテンシャルトレーニングは身体を整えるためだけのものではないと思っています。
「自分の身体を理解し、小さな変化に気づけるようになるためのトレーニング。」
そんなふうに考えています。
私はこれを、「無自覚を自覚に変える」という言葉でお伝えしています。
- 肩に力が入っていること。
首が硬くなってきたこと。
身体が疲れていること。
そうした小さな変化に早く気づけるようになると、大きな不調になる前に、自分で身体を守れるようになります。
ストレートネックを根本から改善するために大切なことは?
ストレートネックだから首だけ。
肩こりだから肩だけ。
腰痛だから腰だけ。
私はそのようには考えていません。
身体全体がどのようにつながり、どのような使い方になっているのか。
そこを見ることで、負担が集中する本当の原因が見えてきます。
身体を整えることはもちろん大切です。
でも、それ以上に大切なのは、自分の身体を理解できるようになること。
それが、不調を繰り返さない身体づくりにつながると私は考えています。
個人セッションや資格取得講座では何が学べますか?
MBCスクールでは、お一人おひとりの身体の状態や動きを確認しながら行う個人セッションを実施しています。
また、この「身体全体を見る視点」や「無自覚を自覚に変える」指導法を学びたい方のために、ボディポテンシャルトレーニング資格取得講座も開講しています。
身体を整える技術だけでなく、「なぜその痛みが起こるのか」を考えられる力を身につけたい方は、お気軽にお問い合わせください。
MBCスクール
主宰 武内美紀
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