メディカルアロマレッスン受講される方が、一番驚かれるのが
エタノールを使わないこと。
精油は刺激物だから水などで希釈して使いますが、その希釈する際に一般的なアロマテラピーではエタノールを中和剤として使います。
なぜなら精油と水は混ざらないから。
ですが、このエタノール。
精油と混ぜると、精油成分をすべてエステル化させてしまいます。
精油成分が変ってしまうということはどんな不都合が起きるでしょうか?
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アロマテラピーというのは、精油の持つ薬理作用を利用して体を癒したり、生活環境を整えたりします。
ちなみに薬理作用というのは
- 抗菌作用
- 抗炎症作用
- 昆虫忌避作用
- うっ血うっ滞除去作用
- 去痰作用
- 脂肪溶解作用
- 女性ホルモン様作用
- 鎮静鎮静作用
etc(まだまだ作用はあります)
こういったもの。
具体的には
- 肌の荒れを整えたり(鎮静作用)
- 心の安定に導いたり(鎮静作用)
- 痛みを緩和したり(鎮痛作用)
- 虫がよって来ないようにしたり(昆虫忌避作用)
- 菌の繁殖を抑えたり(抗菌作用)
- 炎症を抑えたり(抗炎症作用)
- リンパや血行を促進したり(うっ血うっ滞除去作用)
- 痰を出しやすくしたり(去痰作用)
- セルライトを柔らかくしたり(脂肪溶解作用)
- 減少した女性ホルモンを補い錯覚をさせたり(女性ホルモン様作用)
etc
ところが、精油とエタノールを混ぜるとエステル化して
全てが鎮痛鎮静作用になってしまうのです。
これは、マズくないですか?
虫よけのスプレーを作ったはずなのに、エタノールを使ったばかりに、「昆虫忌避作用」が無くなり、「鎮痛鎮静作用」になってしまう。
虫よけという目的を果たさなくなってしまうのです。
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なぜ、こんなことになっているのでしょう?
なぜ、エタノールを使っているのでしょう?
アロマテラピーは「香水作り」と非常に深い関係があったからなのです。
精油とエタノールを混ぜると、とても良い香りになります。
香水はそうやって作られています。
この香水作りのやり方で、アロマテラピーに応用してしまった。
ここに間違いの元がありました。
もう一つの間違いは
「香りそのものに『薬理的効果』がある」としてしまっていること。
残念ですが、香りそのものによる効果・効能は無いのです。
(もし、香りに薬理効果があるのなら、病院で使われていないとおかしくありませんか?)
香りに効果効能があると考え、香りを良くする方法に進んでしまった…。
ここに間違いがありました。
エタノールを使えば香りは確かに良くなりますが…。
この方法だと中身はどうなるでしょうか?
元の成分とは全く違うものなってしまってて、期待してる効果は全く得られないことになりますよね。
(そもそも香りそのものによる効果・効能は無いのですが…)
講座でこの話をしたところ、ある方が
実は、以前、アロマレッスンに参加して虫よけスプレーを作りましたけれど。
自宅で使ってみて、全然、効果を感じなかったのです。
アロマってあんまり効かないのね、って思ってそれっきりでした。
今日のお話を聞いて、アロマが全然だめだったわけが分かりました。
ちゃんとした知識って大事ですね。
大きなアロマショップさんのレッスンだったのですけどね。
と仰ったことがあります。
その方に、別途、なぜそんなことが起きてるのかもお話しました。
(かなり、驚かれてましたが)
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「昔からこんなふうにやってきたから」
「先生からそんなふうに習ったから」
と検証も曖昧なままにアロマテラピーされてるケースはまだまだ多く、
「せっかくの精油を活かしきれてなくて、もったいないなぁ」と感じることは多々あります。
エタノールは精油の薬理成分を変えてしまうのです。
前述の方は
アロマから離れた時間、惜しかった~~。
ちゃんと勉強してみたい
と。
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- なるべく環境や体に優しく負担のないものを使いたい
- なるべくお薬は使いたくない
という方は年々増えてきてます。
アロマテラピーに興味を持つ方のほとんどは、そんなお気持ちをお持ちです。
だから、検証された、ちゃんと裏付けのやり方、情報が必要。
うちのスクールが所属しているNPO日本メディカルアロマテラピー協会のメディカルアロマテラピーは、そんな方々の期待にしっかり応えられるホームケアアイテムとしての研究し続けてきました。
「一般の方にはご家庭での健康管理法としての使い方」
(協会の理念)
たくさんの方に知っていただき、より良い暮らしにつなげていただけたらなぁって思います。
エタノールを使わないアロマテラピーで、日々、快適に過ごしていきましょう。
メディカルアロマMBCスクール
武内美紀
【追記】
amebloの方にメッセージをいただきました。
文面でのやり取りには限界がありますので、メッセージでの回答は控えたいと思います。
全国各地でNPO日本メディカルアロマテラピー協会のセミナーが行なわれています。
メディカルアロマの理論を作りました吉田晶一会長が直接講義しています。
こちらのページに全国各地の講座が掲載されています。
「メディカルアロマフェスタ」でお探しください。
質問も出来ますので、ぜひ、積極的にお尋ねください。